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某IT企業で働く自称エンジニアの日々

Logicool ワイヤレスゲーミングマウス G900 レビュー

 

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Logicoolのワイヤレスゲーミングマウス、G900を購入したのでレビューしてみます。

Logicool G900 Chaos Spectrum Wired or Wireless Gaming Mouse

マウスは同じLogicoolの初代G500を5年ほど使用し、その後G502と、G500系統を使い続けてきたのですが、ここに来てG900を購入してみました。

登場時から気にはなっていましたが、そんなにガチでPCでゲームをしない自分には過剰すぎる性能なのと、何より価格が半端じゃなく高いんですよね。

それに、センサーの性能や、ソフトウェア上の機能はG502と共通なので、"ワイヤレス"以外は乗り換える意味がないと思っていました。(このあと、そのワイヤレスこそが重要だと思い知るのですが)

主な特徴

公式サイトや大手レビューサイトでもまとめられているので、センサーなどの細かい数値はさておき、個人的に気になっていたポイントを幾つか。

  • ワイヤレスマウスである
  • 左右対称
  • 1680万色から選択できるLEDライト
  • フル充電時間 : 約90分
  • 電池寿命 : LED使⽤時: 約24時間 / LED未使⽤時: 約32時間
  • 重さは約107g(有線のG502より軽い)
  • 価格:21,130円(税別) 実売: 15,000円前後

とにかく軽い!

マウスを持ってまずはじめに思うのはとにかく軽いこと。

今まで使っていたG502が有線マウスにしては重い(約125g)なのもありますが、バッテリーが内蔵されているにも関わらずこの軽さです。

そして無線が超快適

ノートPCなど持ち運ぶのであれば、無線マウスの利点は多いですが、机の上でしか使わないデスクトップPCにおいて、わざわざ充電しないといけない無線マウスなんて要らない、ケーブルは多少気になるけどマウスバンジーで回避できる!というのが当初の考えでした。

しかし、このG900はその考えを真逆にさせてくれました。

マウスバンジーを使うことでケーブルの引っ掛かりを軽減することはできますが、物理的に存在している以上なくすことはできません。

 

ただ、従来の無線マウスではここまでの快適さはなかったでしょう。なぜならケーブルと開放される代償として、バッテリーの重さと遅延を招くから。

G900は、そんな代償を招くことなく、本当にケーブルから開放されるのです。

同社のワイヤレスヘッドホン、G933、2.4Ghz,5GhzのWiFiが飛び交ってる部屋で使っていますが、不快な引っかかりや遅延などは全くありません。

持ち運ばないと言っても、手に持って机の上を動かすわけです。当然無線であるべき、というのが今の考えです。

 

おそらくもう有線マウスに戻ることはできません。

 

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アダプターは一般的なUSBですが、付属のアダプターでmicro USBになります。

これを、

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付属のケーブルに接続して、

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無線で使用できます。

 

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いざとなれば、充電しながら使用することもできます。と同時にケーブルの引っかかりが気になりすぎて、無線であることの有り難みを実感します。

 

ちなみにアダプターをPCに直接接続しても良いです。ただ、USB3.0端子が近いと干渉することがあるようなので、離しておいたほうが良さそうです。

写真では、充電しながら使用する際はアダプターを外している状態になりますが、

アダプターをPCに接続しながら、同じPCでマウスを充電しても全く問題なく動作します。

サイドボタンの個数は選べます。物理的に。

サイドボタンは左右にそれぞれ2個、合計4個ですが、箱から出した直後は左に2個だけです。

実は、左右のボタンをどうするかは、付属のボタンorカバーを付け替えることで選択できます。これらはマグネットになっているので簡単に付け替えられます。(逆に何かの拍子になくしてしまいそう)

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サイドボタン、カバーと無線アダプターはご丁寧にこんなケースに入っています。

 

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「レイアウトを選択」という項目がありますが、この設定と物理的なボタン、カバーの状態が一致している必要はありません。

 

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上から見るとよく分かるのですが、サイドボタンはカバーよりやや膨らみがあります。

つまり厳密には左右非対称ということですね。

ボタンは多いに越したことはないと思っていたので当初は左右2個ずつで使うつもりでしたが、右側をサイドボタンの状態にするとやや膨らみが気になるため、左2個だけで使うことにしました。

 

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パッケージはこんな感じ。

ビニールで包装されており、表面をパカっと開けて中身は見られないタイプ。

と言うより店頭で実機が展示されているので、あのタイプのパッケージは必要ないですね。

LEDは微妙

1680万色と謳われているRGB LEDですが、発色の具合は微妙です。

同社のRGBキーボード、G810もなのですが、白が白じゃないです。どちらかというと赤っぽくなります。

特に今回は、ワイヤレスなので、バッテリー節約のためにもLEDは消灯しておきたいという方が多いのではないでしょうか。

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ただ、ゲームごとにサイドボタンへのキー割り当てや感度を設定したプロファイルを自動で切り替える設定にしている場合に、プロファイルごとにLEDの色を変えて置くとプロファイルが切り替わっていることを確認できて便利です。

DPIのLEDはDPI切り替え直後の数秒間だけ点灯させる設定があるので、これを有効にすればバッテリーがかなり節約できます。

その他、ライトの設定を変更すると、リアルタイムで残り時間の数値が変わります。

キーに割り当て可能な機能の中に「バッテリー残量」があり、これを割り当てると、数秒間DPIのLEDで3段階にバッテリー残量を表示します。この時の色は緑色で固定のようです。

ちなみに、DPIとロゴのLEDは独立していますが、別々の色を割り当てることはできません。

気になった点など

ほぼ文句なしのマウスですが、気になった点を幾つか。

まず、中央のスクロールに左右のチルト機能が備わっているのですが、下にスクロールする際、稀に左チルトが反応してしまいます。

右手でマウスを持つ以上、下にスクロールしていても、指自体はやや左下に動いてしまいます。

チルトはカチッという音と感覚がありますが、その前に若干の遊びがあります。

この現象はその遊びの段階でチルトが反応してしまっている状態です。

これについては、仕様なのか個体の問題なのかLogicoolに問い合わせ中です。

 

次に、マウスというよりユーティリティであるLogicool Gaming SoftWareについてですが、プロファイル自動切り替えがイマイチです。

特に、フルスクリーンで起動したゲームだとプロファイルが自動で切り替わらないことが多いです。

ただ、ウィンドウモード、ボーダーレスで起動することで、ゲーム画面がアクティブにすることでほぼ確実にプロファイルを切り替えることができるので、それほど大きな問題でありません。

まとめ

私はこのマウスを約15,000円で購入しましたが、一言で言えば価格相応以上の価値はあると思います。

10,000円以下で購入できるマウスだと、ワイヤレスの代償として、性能上何かしらの欠点を抱えています。

ただ、このマウスのワイヤレスの代償を敢えてあげるならば充電の必要があることです。

一般的なマウスに比べればフル充電で使用可能なのは32時間というのは短いですが、就寝前に充電しておけば問題ないのです。32時間もぶっ通しで使うことはありません。

 

このマウスを購入するに当たって一番大きな壁はその価格だと思いますが、これほどの製品ならばこれくらいの価格が妥当だ、というのが率直な感想です。

購入を迷う唯一の理由が価格なのであれば、購入すべきです。